スクリーンリーダー利用者のためのデータサイエンス入門

Desmosによる音声グラフ入門

音声グラフとは

音声グラフって何?と思うかもしれませんが、グラフの形を音で表現する方法のことです。 これを使うと、視覚だけでなく聴覚でもグラフの形を理解することができます。

音声グラフの体験

早速、音声グラフを体験してみましょう。使うのは、学校の授業でも使われる無料のWebサービス、Desmosです。 まずはDesmosにアクセスしてみてください。

2次関数の音声グラフ

画面には「式1 エディット」というフォームがあります。 ここにグラフにしたい数式を入力します。 例えば、「y=x^2」と入力してみましょう。 すると、画面には下向きのU字型のグラフが描かれます。

このグラフを音声で確認するには、alt+tキーを押します。 これで音声読み上げモードが有効になります。 左右キーを押すと、xの値が変わり、それに対応するyの値が音程として聞こえます。 中心から離れるほど音程が高くなることを確認してみてください。 また、hキーを押すと、xの値が小さいところから大きいところまで、音声が自動で再生されます。

反比例の音声グラフ

次に、別のグラフを試してみましょう。 バックスペースキーで「y=x^2」を消し、「y=-x」と入力してみてください。 これは反比例のグラフです。また音声読み上げモードを有効にして、音声でグラフの形を確認してみてください。

データサイエンスの入り口

他にも自分が知っている色々な数式を試してみて、音声でグラフを理解する感覚を掴んでみてください。 Desmosには他にもたくさんの機能がありますので、ctrl+/キーを押してヘルプメニューを見たりして、色々と試してみてください。

ここで体験したように、音声グラフを理解するということは、その関数によって生成されるデータの特性を把握することと同義です。 しかし、実世界のデータは単純な関数で表現できるものではなく、より複雑な変化を持つことが多いです。 それでも、関数の特性を音声で理解できるというスキルは、データの特性を理解するための重要な第一歩となります。 これは、データサイエンスへの入門として非常に重要なステップです。 新しい感覚に慣れるのは難しいかもしれませんが、新しい世界に一歩踏み出すために、ぜひとも習得してみてください。


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