大量のデータが示す傾向や法則について、俯瞰的に分析しようとするためには、グラフの利用が欠かせません。新小学校学習指導要領によれば、3学年の棒グラフにはじまり、折れ線グラフや円グラフ、またそのグラフ上のデータの平均や散らばりの概念については、学習範囲に含まれているようなので、ある程度はグラフのイメージが出来ることかと思います。
しかしながら、従来のグラフは視覚だったり触覚で読み解く必要があり、スクリーンリーダーによるコンピュータ操作を基本とする生徒にとっては、そもそも活用が困難だったり、特別な機器を用意する必要があります。
そこで本章では、誰しもが気軽にグラフを活用できるように、音声によるグラフ化について紹介し、実践を通じて、その活用方法を学びましょう。