NVDAの準備
PC-Talkerとの併用に関する備考
NVDAの導入にあたり、以下の点を考慮した手順としています。
そのため、設定変更(自動起動の無効化など)により、不要な手順が出てくるかと思います。
事前に、PC-Talkerの設定を確認しておくと良いでしょう。
- コンピュータ立ち上げ時のPC-Talker自動起動が有効
- コンピュータ立ち上げ時のマイスタートメニュー自動起動が有効
- KTOS(点字入力用あぷり)は起動しないようになっているか、又は規定の入力方式が「フルキー」に設定
- Intelのグラフィックドライバのコマンドが意図せず動作したりしない
- 動作してしまう場合、可能であれば、MySupport→ツール→PC-Talkerの初期設定→Intel Graphics ホットキーの設定と辿り、動かないようにしておくこと
NVDAのインストール
NVDA日本語版公式サイトを参照し、NVDA日本語版をダウンロードしてください。
ダウンロード後は、そのファイルを実行し、インストーラの指示に従って、
「このコンピューターにNVDAをインストール」を実施してください。
もし、インストールが許可されていない環境の場合、「動作を継続」という選択によりインストールせずに、NVDAを一時的に動かすことも可能です。
ただし、「動作を継続」の場合は、本コンテンツの各種内容がちゃんと動作するかどうかは未検証なので、ご了承ください。
NVDAの各種設定
以下、NVDA日本語版バージョン2021.1jpを想定した設定項目となっています。
本コンテンツで紹介する各種基本操作手順は、以下の設定を前提として記載されています。
すでにNVDAをお使いの方も、事前にNVDAの設定を確認しておくと良いでしょう。
- NVDAを起動すると開く「ようこそNVDAへ」ダイアログにて、以下のように設定する
- キーボード配列(K) ラップトップ
- 無変換をNVDA制御キーとして使用 チェック
- 変換をNVDA制御キーとして使用 チェックなし
- EscapeをNVDA制御キーとして使用 チェックなし
- 英語キーボードのCapsLockキーをNVDA制御キーとして使用(U) チェックなし
- Windowsへのサインイン後にNVDAを自動的に起動(A) チェックなし
- インストール環境にのみ表示される
- PC-Talkerの自動起動を無効にできた場合、ここをチェックしておくと良い
- NVDA起動時にこのダイアログを表示(S) チェックなし
- 「NVDA 使用状況統計の収集」はどちらでも良い(「いいえ」で良い)
- NVDAメニュー(タスクトレーのNVDAアイコンを右クリック、または無変換+N)の「設定(P)」→「設定(S)」を開き、以下のように設定する
- 「一般」カテゴリ
- 「NVDA の終了時に設定情報を保存(S) チェックなし
- 設定を保存するためには、NVDAメニューの、「設定情報の保存(S)」を実行することにする
- 「音声」カテゴリ
- 句読点/記号レベル(L) すべて読み上げ
- 大文字の前にオオモジと読む(C) チェック
- 「ビジョン」カテゴリ
- 目が見える人に相談しながら進められるとき、サポートする側が状況を細かく把握したい場合は、ビジュアルハイライト機能を有効にする
- 「ブラウズモード」カテゴリ
- フォーカスの変化を追跡する自動フォーカスモード チェックなし
- 「書式とドキュメント情報」カテゴリ
NVDAの音声エンジンについて
音声でコンピュータを操作する場合、どのような音声エンジンを使うかが、作業効率に大きく影響します。
以下のページで、NVDAで使用できる日本語音声エンジンをご紹介していますので、
必要に応じて参考にしながら、聞きやすい音声を探してみてください。
NVDAで使用できる日本語音声エンジン
Google Colaboratory向けNVDAアドオンの導入
後に解説する、Google Colaboratoryというプログラミング環境は、
残念ながら現時点では、スクリーンリーダーへの配慮が十分ではありません。
そのため、不必要な読み上げを減らしたりするなど、使い勝手を向上してくれるNVDAアドオン(NVDAへの追加機能プログラム)を用意しています。
以下のページを参照し、インストールしておきましょう。
NVDAアドオンの導入方法
関連情報
以下に参考になりそうな外部サイトを紹介しておきます。
必要に応じて参照してみてください。
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